ちゅんちゅんメモ

1.お正月(ロサル)前
2.手の平が痒くなると、
3.お正月(ロサル):カプセについて
4.チベット人は寅さんがお好き???


4. 2004年1月21日

昨年少しだけちゅんちゅんメモと題して、雑感などを書いていましたが、気がついたら最後に書いてから、1年近くたっていました。何か書こう。
まずは日本の映画とドラマの話。
言葉を覚えるのにテレビや映画はとても役立つと思います。夫もテレビを良く見ています。ドラマなどでも見ているものもありましたが、どうも気に入ったのは映画の「寅さん」とドラマでは「北の国から」のようです。寅さんは友人の僧侶も大好きと言ってました。チベット人の心をくすぐる何かがあるのでしょうか。寅さんのように身軽に本当に少ない荷物で日本に来た夫は、足の向くまま、気の向くまま日本全国旅をする寅さんに引かれるのでしょうか。家族のあり方が一般的に大家族のチベット人の環境に似ていると言うのも大きいでしょう。
また、以前テレビで数ヶ月行方不明の方を探している番組を見て、「チベットならそれぐらいでは探さない。」と言ってました。子どもは別として、大人だったら居なくなってもしばらくは探したりしないと言っておりました。まぁ探す手段も限られるということもあるでしょうが、誘拐事件とかあまりないのかもしれませんね。時々別のところに家族を作って帰ってこないという話も聞きますが、それは一応例外ということにさせて頂くとしても、巡礼などに出かけるのにも朝早く家族にも言わず出発し、後から道中であった同郷の人や、自分の故郷に向かう人に「俺は今ラサに向かってる。」なんて伝言を託しことも少なくないようなので、急に誰かがいなくなってもあまり気にならないのでしょうか。巡礼に出る以外にも行商でカムからラサとかアムドからラサとかまたは国境を越えて旅するなんてこともあったでしょうし、あるでしょうから、数ヶ月くらい連絡がなくてもあまり気にしない(しなかった)のかもしれませんね。今は電話もある程度普及してるから、伝言ではなく、「ラサからだよー」と直接いえるかもしれないけど、寅さんが旅先から葉書などを出しているのを見て、こんな忙しい日本で自分達に似た人を見つけた気分だったのでしょうか。いつか、朝起きたら夫が巡礼に出ていたなんてことがあったりして。せめてメモぐらい残してね。

もう一本、やっていると見ていた番組は「北の国から」です。去年の11月だか12月に何夜も連続して放送されていました。夫が見たがったので見ましたが、実はゆっくり見るのは私は初めてでした。これも寅さんのように暖かい人達と強い家族の絆を感じさせるドラマなので、そういった部分も当然好きだったと思います。また、ドラマの中でお父さんが、殆どすべてのものを自らの手で作っているのにも、感動したようです。チベットでも家を建てるとき、親戚や近所の人に手伝ってもらい、徐々に作っていくようです。無いものは作るという工夫や知恵がまだたくさん残っているのでしょうね。でも何より自然の美しさとその厳しさに魅了されたのが大きな理由のような気がします。以前長野に車で行った時、「きれい、きれい。チベットと同じ」を連発していました。北海道にはまだ行ったことがありませんが、この「北の国から」では野原に花が咲き乱れているのを見ては、「チベットと同じ。」。雪を見ては「綺麗。チベットと同じ。」緑を見ては、また同じセリフ。そしてきつねが出てきたら、「私の帽子と同じ。」と連発しておりました。動物愛護団体が眉を吊り上げそうなセリフですが、夫のルーツとなるカムではきつねの毛などで帽子を作ったりするようで、以前カンパの踊りを見た時も皆ふさふさした毛の帽子を被っておりました。毛皮とか堂々と着にくいアメリカとかではどうしてるんだろうとちょっと思ってしますが。NYのチベットグッズの店でもフェイクファーの帽子を売っていたような気がしますし。


まだまだ続く。のはずです。






3. 2003年3月16日お正月:カプセ

3月3日はチベットのお正月でしたが、日本は平日だった為、特に何もせず。本当ならお正月前にカプセ(揚げ菓子)をたくさん作るようですが、我が家ではちょっと遅れて6日頃作っておりました。といっても私は何もしてないのですが。夫と友人の僧侶ツェワン師が作っていて、家に帰ったらダンボールと大きなビニール袋に一杯できておりました。作りすぎじゃないのと思ったのですが、チベット文化研究所でお正月のお祝いをするので、その際使うからとたくさん作ったようです。チベットでもインドでもカプセは1ヶ月くらい(場合によってはもっと)は食べられるくらいたくさん作るようです。しけるんじゃないのーと思うのですが、そうしたらお茶に浸して食べるそうです。夫が日本に初めて来た時、夫の親戚の叔母さんがたくさんカプセを持たせてくれ、夫はそれを二ヶ月くらいかけて大事に食べてました。「もう古いんじゃないの。大丈夫?」と聞くと、「日本人だったらお腹壊すかもしれないけど、チベット人は大丈夫」と威張ってました。でも夫の来日後1ヶ月くらいして遊びに来た、チベット、インド、ネパールに住んだり旅していた友人I君コンビには平気と思ったのか出してました。その後I君コンビがお腹を壊したと苦情はなかったので、良かった。もちろん私も食べました。
今回、家に帰ったらたくさんできていたカプセを見て、昔祖母がお正月の後に鏡餅で作ってくれた揚げせんべいを思い出しました。カプセもお袋の味(夫の味?)なのかナーと思いながら、有難く食べました。やはり砂糖加減とかで、多少味に差があり、○○の作るカプセは美味しいとかあるんでしょうね。
お正月には必ずカプセがあるということに関して、チベット文化研究所のリンジン先生が説明してくれました。お正月はお祝いなので、ある程度普段と違うものとか良いものを食べる。チベットでは砂糖は取れず、輸入品ということで昔は高級品だったことから、砂糖を使って作るカプセということで、昔は貴重なお菓子だったのでしょう。
チベット文化研究所のお正月のお祝いでは作りすぎと思われたカプセも瞬く間になくなってしまいました。日本人の口にもとても合うし、なんか懐かしいお菓子ですから。

チベット文化研究所でのお正月の祝いの際のお供えの写真です。

2. 2003年2月25日手の平が痒くなると、

つい最近夫が急に手のひらを掻きはじめた際、「お金が入ってくる」と冗談のようにいいました。チベットでは手が痒くなるとお金が入るというそうです。チベットといっても地域差があるのかもしれませんが。夫のルーツはカムです。痒くなるのは右でなければだめで、左は逆にお金がでていくということです。
ほんとかいなと思いながらその場は流しましたが、つい一昨日友人(今度は日本人)が同じようなことを。友人Cちゃんとバレエを見に行った際、アンコールで拍手をしまくり、手が痒くなりました。「手が痒いよ−」と言ったら、友達がボソッと「お金が入ってくる」と言いました。私は驚いて「日本でもそういうの?」と聞いたのでした。友人は「そうよー。」と。それから手が痒くなるとお金が入ると言う説に興味を持ち、数人の知人に聞いたのですが、他の人はそういった話は聞いたことがないというので、一応ネットで調べたところ、ありました。ゲンを担ぐというようなことが書いてあるサイトにそういう説もあると書いてありました。地域性があるのかなとも思い、友人に再度確認したところ友人はおばあ様と同居していたので、その影響で古い話とか言い伝えなどに詳しいのかもとのことでした。ただ右とか左とかは関係なかった気がするとのことでした。私も祖母と同居してたけど、聞いたことなかったと思います。また幼い頃聞いたけど、忘れてしまったこともたくさんあるかもしれません。いずれにせよ、私と友人は拍手をするという行為の後手のひらが痒くなったので、ご利益はあまりなさそうです。やはりお年寄りから昔その説を聞いたという夫は自然に手が痒くなったようで、しかも右でした。さてどうなるでしょう?まぁ左じゃないからいいですが。


1. 2003年2月24日 お正月前

初めてのちゅんちゅんメモ(ちょっとしたメモ書き)です。お正月が近いので、そのことについてちょっと書きたいと思います。
来週の月曜日はチベットの新年(ロサル)です。我が家にもインドからカードがたくさん届きました。こちらです。
チベット文化圏でお正月を迎えたことはありませんが、夫やチベット人の友人から聞くところ日本のお正月に似ています。少なくとも私が子どもだった頃のお正月には近い様な気がします。あるいはそれ以前の私の両親の世代に似ているのかなと思うこともあります。お正月に限らず、その他の事で私よりどうも両親の世代と通じるものがあるなぁと感じることが多々あります。夫と話していると、以前教わったけど忘れかけていたことを思い出すことも少なくありません。
話をお正月に戻しましょう。ロサルの前にはやはり大掃除をし、新年は殆ど労働をせずに過ごすとのことです。お正月に働くと、一生働き続けなければならないと言われているんだとか。やはり年を取ったら、日々を祈りにささげたり、バター茶を飲みながらゆっくり過ごしたいのでしょうか。
お正月には1つでもいいから新しいものを身につけ新年を祝うと言ってました。友人とそんな話をしていて、そういえば子どもの頃はそうだったなと思い出しました。最近は楽な格好が一番と、お正月は全然新しいものを身につけておりません。それにお正月は休みが取りやすいのををいいことに、ここ数年は日本におりませんでした。今年のお正月は、少し子供の頃過ごしたお正月を思い出しながら日本で過ごしました。
チベットでもお正月は家族や親戚が集う貴重な機会です。インドの亡命社会でも両親がいなければ、兄弟姉妹のいるところ、親戚のいるところへ何日もかけて移動してお正月を過ごしている人が多いようです。お店やレストランは閉まってしまい、家でゆっくり過ごすのが一般的のようです。家族や親戚と会って、話しているだけで十分なんだろうなと思います。飽きちゃうからお店を開けて欲しいというようなことはまだなさそうです。